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清原地区・円卓会議がスタート。9/3から居場所/もうひとつの家も開始。「諦める人生イメージ」からの脱却!

9/3に宇都宮で2つめの居場所/もうひとつの家「アットホームきよはら」がオープン。これと合わせて宇都宮の東の地区である「清原地区・子どもの貧困撃退円卓会議」が立ち上がりました。

 9/1にあった記念講演会は親が精神疾患で母一人子一人の生活保護家庭で育った大学生内田さんの体験と「折れない心」をどう育むか、をテーマに塩沢さん(とちぎYMCA総主事)の所信表明の発表がありました。

 

「諦めの人生イメージ」を持つ子

 折れない心とは〝非認知能力〟といって最近少し言われていますが、「やりづづける」「ねばり」「あきらめない」などのことで、認知能力=記憶力、知識ある、判断力など、いわゆる知能とは違ったモノといわれています。

 「子どもの貧困は、未来を諦める子どもたちを作る」と、塩沢さん。どうせやってもだめだ、お金ないし、部活にもはいれない、友達ともあそばない・・・という経験が重なって、大学なんて無理、と自分で限界を決めてしまう。子どものうちに「諦める人生イメージ」作ってしまいがいちです。

「普通はそうなのに、なぜ」というのを聞きたいですね。

 

ビジョンと、ビジョンを応援する大人が必要

 内田さんは「子供のころから『将来は先生になりたい』という思いがあり、そのためには大学は当然だった」とのこと。中学からNPOの学習支援教室に通い、そこでの大学生、スタッフとの出会い、恩師との出会いは大きかったと言います。

 ビジョン・イメージは大切だな、と思うともに親以外の大人との関係がそのビジョンをつくり、ビジョン形成を励ましてくれるのだなと思いました。アットホームきよはらでは、「関係性の貧困」の撃退、「体験格差」の解消、「逆境をのりこえる」をテーマに、ますは清原地区から子どもの貧困をなくしていき、「折れない心」を育てていきたいと言っていました。

 

子ども食堂も同時にオープン

 清原地区の民生委員のみなさんも、地域包括ケアシステムのように子どものSOSをキャチして個別に対応できれば素晴らしいと言っていました。なお、アットホームの他にも子ども食堂が同時にオープンします。老人ホームマイホームきよはらの厨房設備を使って、月に2回やるそうです。そのボランティアも大募集中! 清原がモデルになって宇都宮全体に広がるといいですね(やの)