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7/22「健康格差は自己責任か?」講演会。寄付も20万5000円!

 子どもSUNSUNプロジェクトが後援する「健康格差」をテーマにした学習講演会が開かれました。主催は栃木保健医療生協。250人が参加して済生会宇都宮病院で実施しました。

 格差や貧困問題を研究する近藤克則さん(千葉大教授)はまず、「健康格差は自己責任か?」と会場に問いかけました。

 糖尿病などの慢性疾患は「自己責任だと思う」と多くの人がいいますが、出生時体重が4.3㎏だった人の65歳時の糖尿病罹患率を1とすると、2.5㎏未満だった人は6.8倍で、出生時体重が少なければ少ないほど糖尿病罹患リスクが高くなるというデータを示し、「妊娠期から成人に至るライフコースが重要」と訴えました。また、健康格差と経済格差は結びついており、経済的に余裕がない人ほど不健康な状態に置かれ、子どもの貧困にも結びついると指摘しています。

 近藤教授は「子どもサンタSUNSUNプロジェクトは、子ども食堂や学習支援などを通じて、社会から孤立しがちな貧困層にアプローチする素晴らしい取り組み。同時に社会的なアピールで幅広い人たちを巻き込んでいる」と話されました。

 また、学習会会場でSUN SUNメイトの呼びかけを行い、89人から約20万5000円の寄付が寄せられました。ありがとうございます。(報告:宮本進/サンサンPJ実行委員/栃木保健医療生協)