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定期円卓会議に38人。「時間たりなかった!」と熱トーク。次回は11/10

8/11に定期円卓会議をやりました。参加は38人。8割は顔見知り2割知らない人って感じです。人によっては、ほぼ知らない人もいますのでこのぐらいの割合で人の輪が拡大していくといいなあと思いました。

 定期円卓会議に廣瀬座長のテキパキとした進行のもと自己紹介の後に、議題のメイン「現場報告」

 

9/3から清原地区で居場所&子ども食堂開始

 ①最初はYMCA総主事の塩澤さん。9/3に清原地区で「居場所/もうひとつの家」と「子ども食堂」が同時にスタートする。そのための「清原地区円卓会議」の発足会を9/1宇都宮美術館で実施する。「折れない心はどうやって育むか」がテーマの宇大学生内田くんの講演がある。

 課題は「居場所」の資金。補助事業で約800万円が出てくるが、この他に200~300万円の運営資金が必要で毎年これを寄付で集めていかなくてはならないこと。宇都宮で2か所めの「居場所」はネグレクト家庭の子17人が対象。しかし運営は難しい。完全に閉じることもできないし、完全に開くこともできない。だから誰でも来られる子ども食堂を併設し「前の方で子ども食堂、事情のある人は特別に後ろの方(居場所)に来て、という感じでやりたい」とのこと。

 

「すずめのす」の調理ボラ・学習支援ボラ、リーダーも募集

 ②次に雀の宮地区の中塚(市議)さん。1年前から「ちゅんちゅんすずめ子ども食堂 すずめのす」の開設準備をしてきたが、8/3にやっと開始ができるようになった。月2回、第2・4火曜日17-21時の予定。課題は、資金と人。料理を作るだけでなく子どものことも見ながら継続的にやってくれるリーダー。その他に調理ボラ、学習支援ボラ。「毎回カレーでいいだろう」じゃなく、貧困問題を理解し定期的に参加できる人。また改装工事も70万円もかかり、初期費用は自腹でなんとかしたが、今後は運営経費。食材だけで年24万円はかかる。寄付などで集めたいとのこと。

 

「学習支援ボラ」大量に募集。学習支援ボラ養成センターも稼働。

「学習支援教室やりたい人」も募集

 ③3番目の報告は学習支援教室をやる中野さんから。宇都宮市内で3か所の学習支援を行いますが、学習支援ボランティアが足りない。「誰にでもできる子どもへの支援」が学習支援だそうで、「学習支援サポートセンターとちぎ」で研修し、体験ができるよう整備している。

◎月:宇都宮16-20時 ◎水:宇都宮、上三川17-20時 ◎金:那須烏山13時半-15時半、野木17-19時 ◎土:宇都宮9-12時、上三川15-17時 電話028-678-4745(川田、吉井)

 無料学習支援を始める人も募集。中学校区に1つはほしい、教材、指導方法も「学習支援サポートセンターとちぎ」で提供。

 

シングル母の働きを応援!! 未就学(0-5歳)の子どもの貧困数は4064人

 ④4番目の報告は宇都宮共和大の蟹江先生。宇都宮市内の夜間保育所(ベビーホテル)の調査です。就学前の子どもの貧困数は宇都宮で4064人と推計され、延長保育の現状は22時までの保育園1か所(定員50人)、家庭的保育0、小規模保育1(定員18)でした。一方で認可外保育は24時までが1(定員30)、24時間保育1(定員75)という状況でした。

◎24時間対応の認可外保育施設(ベビーホテル)のニーズ

・宇都宮市の夜間保育円利用料金:0-2歳=6万円、3-5歳=4万円。夜間保育における一人親の割合が30%であり、0-2歳を16人、35歳を12人(計30人)として1年間預かった場合費用は0-2歳=16人×6万円×12か月=1152万円、3-5歳は同様に624万円、合計1776万円が必要です

◎「宿泊を伴う一時預かり」ニーズ

・泊りがけで預けなければならないことがあった人18.2%、

・日ごろ子どもを似てもらえる親族や知人がいない人の割合15.6%。

 このことから4064人×18.2×15.6=114人が対象人数となります。宿泊はこれに15時間の預かり時間と800円(最賃)をかけると約140万円が必要費用となります。

◎「病気時の預かり」ニーズは、

・病気やケガで通常保育利用ができなった人の割合 73.3%

・利用できなかった場合、母親が休んだ割合 32.4%

・父親/母親が休んで対応した人で施設に預けたい人 16.3%

・施設に預けたい日数(年)8.3日

上記のことから4064人×73.3%×32.4%×16.3%×8.3日=のべ801人が対象になります。ここに8時間×800円をかけると840万円となります。

 まとめとして、かかる費用は、夜間保育(30人利用)は1776万円、「宿泊を伴う一次預かり」なら140万円、「病気など緊急時一時預かり」は840万円でした。費用の面からみるなら、夜間保育(ベビーホテル)を使うより、一時預かりと緊急時預かりを組み合わせた方が安いことが分かりましたが、一時預かりを「最賃」で見るのかというのが一考の余地があります、とのことでした。

 「一人(母)親が働きやすい環境の整備」ということで参加者から「病児保育の充実」が指摘されました。「宇都宮市全体の病児保育ニーズは推計でのべ7000人だが、今の病児保育の実績は800人。この差が問題」とのこと。病児保育も施設預け型だけでなく「自宅訪問型」も考慮に入れるべきで、さらに「一人親の病児保育・特別基金」があると素晴らしい、と提案もありました。

 

寄付金配分方法も「予算と応募」が必要かも

 議案の2番目は「寄付金の配分について」。 75%事業費、25%が運営経費と概略だけ決まっているが、具体的な配分はこれから決めなければならない。会場からは「地区に作る子供食堂、居場所、学習支援について、年度毎にに予算を提出し、一緒に寄付集めもする」などの意見が出された。

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 以上のように盛りだくさんの意見・情報で「活気があった」「これ以上多くなると工夫が必要」「でも仲間づくりも大切なのでもっと増やすべき」などの感想も聞かれ、大変有意義な定期円卓会議でした。

次回は11/10。第2土曜日の9:30から実施します。11:30~ランチミーティングも実施(予定500円)

会場も次回から㈱藤井産業(宇都宮市平出工業団地41-3)で実施します。(やの)